Side EFFECTS LAB

OF THE UNIVERSITY OF TOKYO
中井悠 主催
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おしらせ

2022年7月1日

2月に北海道で行なった「サイド・プロジェクト」の調査旅行について
中井悠が書いた二本立てのログが公開されました。
ログ(A):島の耳目をそばだてる」「ログ(B):郷に入らさると
「サイド・プロジェクト」についてはこちらから。

2022年6月15日

7月1日から11日にかけてベルリンで開催されるデーヴィッド・チュードア・フェスティヴァル
Unexpected Territoriesに中井悠が参加します。
全体のシンポジウムのほか、Island Eye Island Earをめぐるレクチャー・ワークショップや、
Monobirdsのパフォーマンスを行ないます。

2022年6月1日

カナダのカルガリーで6月8日から11日にかけて開催される
アメリカ音楽楽器学会にて中井悠が
「Archival Weatherings」という発表を行ないます。

2022年5月15日

中井悠が執筆した「Material Bias」というチャプターが含まれた
Material Cultures of Music Notation: New Perspectives on Musical Inscription
がRoutledgeから出版されました。
マテリアル・バイアスについてはこちらから。

2022年4月28日

今週末、開催されるzoomusicのコンサートに中井悠が参加します。
No Collectiveが東京現音計画と行なったヴァージニア大学におけるヴァーチャル・レジデンシーの成果発表となります。
詳細はこちらから。

2022年4月15日

第一回目の集まりを4月21日(木)の16時からおこないます。
関心のある人は、駒場キャンパス18号館1221室にお越しください。

2022年4月1日

ウェブサイト公開

誰何

中井悠が東京大学で主催する
副産物ラボ(s.e.l.o.u.t.)では、
副産物や副作用などの現象に
注意を向けることで、
パフォーマンスの物理的/非物理的な
インフラを探求しています。

研究

パフォーマンスと副産物の問題系を軸に、そこから派生したり、そこで束ねられたりする関連領域の研究を進めています。

パフォーマンス

様々な形式のパフォーマンスを制作・実演しつつ、色々な現象をパフォーマンスという観点から捉えています。

出版

発見したこと、制作したこと、構想したことを、多様なプラットフォームを使って、世界に向けて公開しています。

中井 悠

No Collectiveのメンバーとして音楽(家)、ダンスもどき、お化け屋敷、わらべ歌などを世界各地で制作、
出版プロジェクトAlready Not Yetとして実験的絵本や子供のことわざ集などを出版。

制作のかたわらで実験・電子音楽、影響や癖の理論などについての研究を行なう。
デーヴィッド・チュードアの音楽の研究書Reminded by the Instruments: David Tudor’s Music(オックスフォード大学出版局、2021年)を出版。

東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)+芸術創造連携研究機構准教授。
令和4年度東京大学卓越研究員。

未来

パフォーマンスなどの公演、レクチャーなどのイベント、書籍や論文などの出版物の予告

ヴァーチャル・レジデンシー 
ZOOMコンサート

日時:2022年4月30日22:00/5月1日10:00
場所:https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/my/nocollective

パフォーマンス

ヴァージニア大学大学院におけるヴァーチャル・レジデンシーの成果発表として、中井/No Collectiveと東京現音計画がヴァージニアの作曲家たちのZOOM音楽を演奏するコンサートを行ないます。時差を考慮して、日本時間の夜(ヴァージニア時間の朝)と日本時間の朝(ヴァージニア時間の夜)の二公演を行ないます。二枚組の絵画のようなコンサートになる仕掛けも考えているので、もし観れる人は両方お越しください。

ヴァーチャル・レジデンシーについてはこちらから。

出版

MATERIAL CULTURES OF MUSIC NOTATION

日時:2022年5月
出版社:ROUTLEDGE

Floris SchuilingとEmily Payneが編集した音楽の物質文化をめぐる新しい論考集 Material Cultures of Music Notation: New Perspectives on Musical Inscription に「Material Bias」というチャプターが掲載されます。

マテリアル・バイアスについてはこちらから。

研究

アメリカ楽器学会発表

日時:2022年6月8日-11日
場所:カルガリー、カナダ

American Musical Instrument Society で実験電子音楽の楽器のアーカイブに関する問題をめぐる以下のグループ発表に参加します:ARCHIVING POST-1960s MUSICS: FOUR EXPERIENCES OF ENGAGEMENT

UnEXPECTED territories
デーヴィッド・チュードア・フェスティヴァル

日時:2022年7月1日-10日
場所:ベルリン、ドイツ

ベルリンで10日間に渡って開催されるデーヴィッド・チュードア・フェスティヴァルに参加します。全体のシンポジウムの他、Island Eye Island Earをめぐるレクチャー・ワークショップ、Monobirdsのパフォーマンス、そしてその他の演奏のサポートなどいろいろとやる予定です。

その他のチュードア関連のイベントについてはこちらから。

パフォーマンス
研究

ORPHEUS INSTITUTE
キーノート・スピーカー

日時:2022年10月1日
場所:ゲント、ベルギー

Orpheus Instituteで開催される「演奏者=作曲家」という形象をめぐるシンポジウムでキーノート発表をします。

研究

SUBCONTINENTAL
SYNTHESIS

日時:2022年11月
出版社:MIT Press

Paul Purgasが編集した、インドの電子音楽スタジオをめぐる論考集 Subcontinental Synthesis: Electronic Music at the National Institute of Design, India 1969–1972 にチュードアとインドの多層的な関係を論じたチャプターが掲載されます。

パフォーマンス

東京現音計画#18
中井悠_ZOOMUSIC

日時:2022年12月19日
場所:ZOOM/東京、杉並公会堂小ホール

東京現音計画のクリティックズ・セレクションという枠組みで、ZOOMUSICのコンサートを企画します。オンラインとオフラインの同時展開で、オフラインはテレビ番組や映画の収録場面を観覧するようなかたちになると思いますので、どちらで視聴するかをセレクトしてお越しください。

またこのコンサートで演奏されるzoomusic作品を公募します。冒険的なアイデアをお待ちしています!詳細はこちらから。

現在

中井が個人もしくは学生や他の研究者とともに取り組んでいる進行中の研究や企画
研究

影響の流出史

合理的に説明できない関係を説明するために乱用される「影響」というオカルト的な概念の由来を探る考古学的調査。インフルエンティアから、インフルエンザを経由して、インフルエンサーまで。【大学院授業】【令和4年度「東京大学卓越研究者」採択研究】

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研究

経験の上演

「パフォーマンス」という、アートはもちろん、ビジネスでもテクノロジーの分野でも乱用されている概念のルーツを、経験論の系譜、とりわけプラグマティズムのさまざまな展開にたどりながら、今日におけるその実践的有効性を探る。【後期課程授業】

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パフォーマンス

ZOOM音楽

コロナ禍において実験音楽を教えるやりきれなさをどうにかするために、ZOOMでしか演奏と視聴ができない音楽を制作する教育的エクササイズのシリーズ。【前期課程(文理融合プログラム)授業】

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パフォーマンス

アルシ・コレオグラフィーズ

人間のクセを個人につけられた無意識の振り付けのネットワークとして対象化し、参加者同士の相互観察と反省を通じてダンスを引き算的に発見する試み。【前期課程(文理融合プログラム)授業】

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研究

サイド・プロジェクト

北海道を拠点にデーヴィッド・チュードアの未完の作品 Island Eye Island Ear の現在における実現可能性を探りつつ、そのような探求が生み出す副作用や副産物にも耳目を傾けていく長期プロジェクト。

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出版

9 EVENINGS 再ブッキング

芸術と工学を結びつけた1966年のイベントを、開催直後に計画され放棄された記録本の原稿をもとに、それからの半世紀という時間の流れも考慮に入れつつ、二重化された記録の記録として顧みる。

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研究

チュードア・ルネサンス

ベルリンにおける10日間のチュードア・フェスティバル、イスタンブールにおけるチュードア・ラボの設立計画など、中井の本を起点として世界各地で進行中のチュードア関連プロジェクトの数々。

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出版

「調査的感性論」翻訳

エヤル・ワイズマンとマシュー・フラーによる「調査的感性論」のマニフェスト的な書籍、またその他のフォレンジック・アーキテクチャー関連の出版物の翻訳。

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ヴァーチャル・レジデンシー

ヴァージニアの作曲家と東京の演奏者を隔てる時間と言語の差を調整する「消滅する媒介者」としてふるまいながら、zoom固有の音楽コンサートを遠隔操作で制作していくコラボレーション。

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パフォーマンス
研究

マテリアル・バイアス

電子回路を正常に作動させるために必要なバイアスを拡張するかたちで、音楽パフォーマンスを実現するために介在するさまざまなマテリアルを制約という否定的観点から理論化する試み。

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過去

パフォーマンスなどの公演、レクチャーなどのイベント、書籍や論文などの出版物の記録

REMINDED BY THE INSTRUMENTS: 
DAVID TUDOR'S MUSIC
[2021.3]

これはデーヴィッド・チュードアという名前の音楽家がなにをやったか、そしてそのようなことをどのように、またなぜやったかについての本です。そしてときおり、なにかをやったとき彼が考えていたのかもしれないことについての本でもあります。そのようなことを書くために、チュードアがあとに残したたくさんのマテリアルをあたかも巨大なパズルのピースであるかのように組み合わせていきました。重要なことは、全体像がそのようなプロセスの内側から、ある種の副産物や副作用として立ち上がるということです。だから読んでいない人にむけて手短な概観を述べるときはいつも、なんだかズルをしているよう気持ちになるのです。書いた自分からすると、いちばん重要なことは、個別のパズルをひとつずつ解いていく過程にあり、その帰結として浮かび上がるかもしれない哲学や理論や図式ではありません。その意味で、これはすこしパフォーマンスに似た本かもしれませんが、もしそうだとしたら、デーヴィッド・チュードアという類い稀なパフォーマーの研究書にふさわしいことでしょう。

SOUNDING THE PERIPHERIES
[2021.7]

ザルツブルグの近代美術館で開催されたデーヴィッド・チュードア展のカタログ用に新しいエッセイを書きました。チュードアがケージとの最後のコラボレーション・プロジェクトになったOceanのために手がけたSoundings: Ocean Diary (1994)という作品の詳細な分析を通じて、Reminded by the Instrumentsにおいては議論の周縁にわざと追いやったトピックである、チュードアとケージのあいだの個人的な関係を掘り下げています。作品分析を通じて、ケージの音楽観のチュードアによるかなり特異な翻訳を明らかにしたあと、長期にわたる二人の友人関係を記録する謎めいた一連の証拠が読者に示され、その解読が呼びかけられます。

ZOOMUSIC NO.1
[2021.7]

東京大学の前期過程向け文理融合プログラムで担当している授業の履修生によるZOOM音楽コンサートを行ないました。

MONOBIRDS: FROM AHMEDABAD TO XENON
[2021.10]

1969年12月にデーヴィッド・チュードアは、インドのアーメダバードにある国立デザイン研究所に当国初の電子音楽スタジオを設立しました。その際、アメリカから持ち込んだモーグ・シンセサイザーを使って演奏を行ない、一連の録音を作り出しました。そして10年後の1979年3月にチュードアは、みずからが《Monobird》と名付けた、インドから持ち帰った録音のひとつを入力音源として使った無観客のコンサートをニューヨークのXenonというディスコで行ないました。そのコンサートの録音も、それからずっと未発表のままアーカイブに眠っていました。2017年ごろ、サウンド・アーティストのヤーコブ・キルケゴールが、Xenonコンサートを企画したE.A.T.のジュリー・マーティン宅で79年の録音を発掘しました。同じカセットをゲッティー・センターのチュードア・アーカイブで発掘していた中井が調査したところ、この録音の音源がチュードアのインド滞在にまで遡れることがわかりました。そこで、ジュリーを入れて三人で、この録音をリリースすることを考えはじめました。

キルケゴールが主催するデンマークのTOPOSからリリースされたこのアルバムは、アーメダバードで録音された《Monobird》音源と、その録音を入力音源としたXenonのパフォーマンスの録音を2枚のLPレコードにまとめ、それらの関係と歴史を分析する中井による20ページの長編論考《When David Tudor Went Disco》をセットにしたものです。200枚限定で売り出されましたが、すぐに完売したようです。【リンク】

【soundohmによって2021年度のベスト・リリースに選ばれました】

MIGRATION OF MONOBIRDS
[2021.10]

インドのアーメダバードにある国立デザイン研究所のアーカイブ機関とともに、1960年代から70年代にかけてのインドにおけるE.A.T.の活動を振り返る国際ヴァーチャル連続会議を開催しました。7月30日より隔週の金曜日の夜(19:30 IST=日本時間 23:00)に発表があり、中井は最後の10月1日に登壇しました。

発表はデーヴィッド・チュードアが1969年末にアーメダバードでモーグ・シンセサイザーを用いて制作した奇妙な録音(Monobird)の奇妙な「遍歴(migration)」をたどる話と、そのような自分の研究自体が、もとを辿ればインドにおけるE.A.T.の活動の遠い副産物とみなせるという「話の話(story of the story)」の二段階の構成になっています。

その後、この国際会議のレポートを表象文化論学会のニュースレターに書きました(「アーカイブのゆとり」参照)。MIT出版からこの会議の記録を含む本が近いうちに出版される予定です。

東大新聞インタヴュー
[2022.1]

卓越研究員に選ばれたことで、東大新聞の佐竹真由子さんにインタヴューを受けました。
一時間くらいあれこれ話したことが、とてもわかりやすく、みじかくまとめられています。
【リンク】

LATE REALIZATIONS
[2022.1]

ベルギーのオルフェウス・インスティトゥートから発行されている新しいオンライン・ジャーナルECHOのフィードバック特集号になにか書いてくれと頼まれたので、とりわけゴードン・ムンマのサイバーソニックスとサイバネティックスにおけるフィードバックに対するアプローチの違いを背景に据えながら、チュードアにおけるフィードバックに対する考えの変遷を辿りつつ、最後はそのような観察をしている自分の立ち位置を、No Collectiveの作品におけるフィードバックの事例を考察することで、論述自体の再帰的運動に巻き込んでいくようなエッセイを書きました。タイトルは「(フィードバックにおける)気づきの遅れ」と「後期作品の演奏」をかけています。

また内容にはあまり関係ないかもしれないですが、今回はジャーナルから、ページ・デザインも著者が自分でやってくれと言われました。すこし面倒だったものの、これまでろくでもないデザイナーに勝手にデザインされることにそのつど反発したり我慢したりしてきた身からするととてもうれしいことで、このさきオンライン・ジャーナルの多くはそのようになっていくような気がしました(でもウェブデザインの経験がない研究者は困りそう)。【リンク】

ZOOMUSIC NO.2
[2022.2]

東京大学の前期過程向け文理融合プログラムで担当している授業の履修生によるZOOM音楽コンサートを行ないました。
たまたまだけど、今回はピアノがかなり演奏できる学生が集まったため、ピアノ曲が多くなりました。

サイド・プロジェクト立ち上げシンポジウム
[2022.2]

三年間にわたって北海道で展開するサイド・プロジェクトの立ち上げシンポジウムを札幌で行ないました。中井はIsland Eye Island Earについてまとまった話をしたあと、キュレーターの明貫紘子さんの司会で、SIAFラボの小町谷圭さん、北海道大学CoSTEPの朴炫貞さん、そして多摩美の久保田晃弘さんとディスカッションをしました。

UTOKYO BIBLIO PLAZA
[2022.2]

東京大学教員の著作を著者自らが語る広場で、Reminded by the Instrumentsについて語りました。
たぶん現時点で日本語で出ている唯一の紹介だと思います。
【リンク】

アーカイブのゆとり:インド国立デザイン研究所アーカイブ機関「EXPERIMENTS IN ART AND TECHNOLOGY: INDIA 1960s & 70s」国際連続会議レポート
[2022.3]

2021年夏に参加したインド国立デザイン研究所主催の国際連続会議についてのレポートを表象文化論学会のニュースレターに書きました。
【リンク】

REMINDED BY 
"REMINDED BY THE
 INSTRUMENTS"
[2022.3]

イタリア音楽学会の電子音楽研究グループRISMEに呼ばれて、Reminded by the Instruments をめぐるオンライン討論会に参加しました。音楽は楽器によって思い起こされるものだとするホイットマンの詩の一節をタイトルに掲げた本を書き終えてから三年が経ち(300点以上の画像の著作権をクリアするのに時間がかかったため、書き終えてから出版までに相当時間がかかった)、そのあいだに書いた内容をけっこう忘れてしまったことを踏まえて、今回のイベントに向けた(楽器ならぬ?)本の再読によって思い起こされたことを軸に、イタリアの学者の質問に答えるかたちで、書いたことや書かなかったことについてあれこれ話しました。

MATERIAL BIAS
[2022.5]

中井悠が執筆した「Material Bias」というチャプターが含まれた
Material Cultures of Music Notation: New Perspectives on Musical Inscription
がRoutledgeから出版されました。

島の耳目をそばだてる/郷に入りさると:
「SIDE PROJECT:《Island Eye Island Ear》再考とその副作用」ログ (A+B)
[2022.6]

2月に北海道で行なった「サイド・プロジェクト」の調査旅行について二本立てのログを書きました。
表象文化論学会のニュースレターとサイド・プロジェクトのウェブサイトにそれぞれ公開されています。
【郷に入りさると】
【島の耳目をそばだてる】

REMINDED BY THE INSTRUMENTS書評
[2022.6]

昨年オックスフォード大学出版局から出版したReminded by the Instrumentsの長編レヴューが、
Computer Music Journal(MIT出版)とチェコ共和国のオンラインジャーナルHis Voiceに掲載されました。
ひとつはEzra J. Teboulによって英語で書かれ、もうひとつはJozef Cseresによってチェコ語で書かれていますが、
どちらもけっこう細かく念入りに分析してくれています。
【You Nakai: Reminded by the Instruments (Volume 45, Issue 1)】
【Intermedium Tudor I】【Intermedium Tudor II】