ZOOMUSIC公募
東京現音計画では、今年12月の主催公演で演奏される作品を公募します。当コンサートでは気鋭の音楽学者であり、No Collectiveメンバーとして実験的なパフォーマンスを生み出すアーティストでもある中井悠氏をゲスト・ディレクターとして迎え、Zoomusicと題して、コロナ禍において世界中で使われたオンライン・コミュニケーション・ツールであるZoomを固有の特性を持った「楽器」とみなし、その楽器でのみ演奏と視聴が可能な音楽を集めてお届けします。コンサートはオンラインとオフライン(杉並公会堂小ホール)で同時に行なわれますが、オフラインでの視聴を選択する観客にとっては、スクリーン越しの視聴者を念頭に置いて作成されるテレビ番組や映画の撮影現場を見学するような経験になるでしょう。今日のコミュニケーション環境を席巻しているZoomというテクノロジーを、透明なメディアではなく、独自の作動方式とバイアスを持った楽器として捉えることで生み出される、音楽の新しい可能性を探る意欲的な作品をお待ちしています。
A: 特性
- Zoomでのみ演奏と視聴が可能な音楽。
- 音と映像の両方の側面を考えてください。
- Zoom固有の機能や設定を探ってください(オーディオ設定、チャット機能、ライブトランスクリプト、ブレークアウトルーム、ヴァーチャル背景、シェアスクリーンなど)。
- オンラインとオフライン同時のコンサートになることを踏まえ、オフライン会場における演奏と観客の経験も考慮に入れてください。
B: 条件(作品に関して)
- Zoom以外の使用楽器はサクソフォン、チューバ、ピアノ、打楽器、エレクトロニクスが使用可能です。これらはすべてを使用しても、ひとつもしくはいくつかを選んでもいいです。ひとつの楽器を録音・録画やZoomの機能を使って増殖することも考えられます。
- 打楽器は「マリンバ」および手持ちで移動可能な小物楽器が使用可能。
- 演奏時間:5分以上10分以内 (ただし、プログラムの他の作品の邪魔にならずに演奏を続けることが可能な場合は例外も認めます)。
- 基本機材はオーディオ・インターフェース、マイク、カメラ、ラップトップ、スマホ、iPadなど。それ以外に必要な機材があれば相談に応じることもできます。
- Zoomはウェビナー形式ではなく、通常の会議形式で観客を入れる予定です(したがって、観客とパフォーマーを区別することが難しくなります)。
- 提出していただく作品案は狭い意味での楽譜という形態を取る必要はありません。演奏のプランが把握できるのであれば、動画や映像などを用いていただいても構いません。
- 必要な機材は全体のセッティングに応じて変更をお願いする可能性があります。
- 結果発表後、実際の演奏に際して加筆、修正をお願いする可能性があります。
C: 条件(応募に関して)
応募期間
2021年7月1日(金)~7月31日(日)23時59分まで

応募資格
- リハーサル(オンライン可)に参加できること。
- 国籍不問だが、日本語あるいは英語でのコミュニケーションが可能なこと。
- 応募作品は公開演奏会において発表済みでも構いません。
- 過去に発表した自作からこの編成への編曲も可とします。
- 一人が複数作品を応募することも可能。

応募方法
電子メールにて、件名を「zoom作品公募(氏名)」とし、以下に添って送信してください。
A:本文に以下の項目をお書きください。
 (1) 氏名(日本字とローマ字両方で表記)
 (2) 生年月日(西暦)
 (3) 略歴(和文あるいは英文)
 (4) 作品名(原題および英語表記)
 (5) 及び作曲年(西暦)
 (6) 作品解説(和文あるいは英文)
 (7) 楽器編成
 (8) 演奏所要時間(分秒)
 (9) 住所、連絡先電話番号、E-mailアドレス
B:添付ファイル
応募作品総譜、あるいは指示書など
- 作品名を明記し、作曲者名は記入しないこと。
- 浄書ソフトの場合はpdfに出力したもの。
- 手書きの楽譜の場合はpdf, jpeg, pngのいずれかの形式にスキャンしたもの
- ひとつのファイルにまとめること。
- 楽譜の体裁にこだわらず、演奏のプランが把握できるのであれば、動画や映像などを用いてもよい。その場合は、youtubeに限定公開でアップロードし、そのURLをメール本文に記載すること。またyoutubeのタイトルや説明文に作曲者の氏名をいれないこと(映像のなかでやむをえず作曲者が特定されてしまう場合は不問)。

公演
公演名:東京現音計画#18~クリティックズセレクション2:中井悠~ZOOMUSIC
日程:2022年12月19日(月)19:00開演
会場:杉並公会堂小ホール(東京都杉並区上荻1-23-15)
*コンサートはオンラインとオフラインで同時に行なわれます。

クレジット
プログラム監修:中井悠
演奏:東京現音計画(有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、神田佳子(打楽器)、黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ))
主催:東京現音計画 
助成:芸術文化振興基金助成事業

応募、問い合わせ先
要項の内容に関して不明な点は、氏名、連絡先を明記のうえ、以下の宛先にメールしてください:
東京現音計画事務局(ナヤ・コレクティブ内) nayac@mc.point.ne.jp